電力会社スイッチの体験談

いち早く新電力にスイッチした当プロジェクトのメンバーの体験談をご紹介します。
東電にサヨウナラ、新電力にコンニチハ!?〜4月からの電力小売自由化を前に〜

3.11後、多摩地域の有志数人で電力改革プロジェクトを立ち上げ、電力自由化の暁には東電以外のエコな電気を買うことで、原発を存続させるシステムを崩そうと講演会開催などの活動をしてきた。しかし、来月から一般家庭にも電力自由化が到来するのに、「エコな電気」を買おうとするとその選択肢はかなり限られる。
たとえばパワーシフト・キャンペーンhttp://power-shift.org/は、推奨する電力会社の条件として「再エネからの調達を中心とすること」の他に、「電源構成や環境負荷などの情報開示」「原発や石炭火力からの調達をしないこと」「大手電力と資本関係がないこと」などを挙げている。そうすると、東電と提携するソフトバンクでんきはアウトだし、大規模石炭火発を計画している東京ガスにも疑問符がつく。
パワシフのHPでは3月23日現在12社の電力会社を紹介しているが、そのうち東京の会社ですぐに申し込めるのはLooopでんき(0120-707-454)と、みんな電力(03-6805-4624)ぐらいだ。両方とも1、2ヶ月後に供給可能だが、供給量には限度がありそうなので、私も慌ててHPでみんな電力に申し込んだ。なお、生活クラブエナジーは生協組合員限定で、申込多数で3倍の抽選になったとのこと。
知人が関わっている事業を始め、事業開始が今秋や来春にずれ込む新電力が多いのは、再エネが圧倒的に足りないからだ。その根本原因は、「2030年の原発比率を再エネと同等の2割とする」現政権の方針にあり、最近まで電力小売に関するルールをごちゃごちゃと変更してきたことも新電力のビジネスを阻害してきた。
友人は東電と一刻も早く手を切りたいと、東京ガスに切り替えたが、1年経てば他の電力会社に切り替えることも可能と確認している。みんな電力はそのような縛りもないという。しばらく様子見もありと思うが、CMで「意気地なし!」と挑発されたからでもなく、「安くなる!」に飛びつくでもなく、再エネ拡大、地産地消をめざす新電力を応援するために、原発再稼働に固執する東電を懲らしめるために、契約変更を検討してみてはどうでしょう? まずはパワーシフト・キャンペンのHPをのぞいてみてください。自然エネルギーの電力会社を応援する「パワーシフト宣言」をした人は3200名(注:11月で4800名)に達しましたが、4月までに1万が目標、まだの方はぜひ登録を。私たちは「脱原発」がほしい!消費者としての力をフルに発揮するチャンスです。
(2016年3月、小平環境の会 会報「わおん」より転載)